Q&A

Q1:橋の勉強ができるのは、社会環境工学ですか? 建築ですか?
A1:早稲田大学社会環境工学科で学べます。具体的には、構造力学、コンクリート構造学、土質力学および橋梁工学といった工学的基礎理論を学ぶとともに、構造デザイン演習や空間デザイン演習によって実践的な学習が可能になります。さらにより専門的には、構造力学研究室、構造設計研究室などで橋の構造的な研究を深めることができ、景観・デザイン研究室では橋の歴史やデザイン的な研究を深める事ができます。

Q2:環境問題について学べますか?
A2:早稲田大学社会環境工学科で学べます。その内容は多様です。環境工学、水環境工学、都市代謝工学などに基づいた水質管理や高度処理、医薬品・環境ホルモンなどの新しい水質汚染への対応、河川環境整備や河川の再自然化に関する研究、建設材料に関連した循環型社会におけるリサイクルや土壌汚染の研究、また都市の環境問題に関係が深い交通環境の改善や都市計画に関連した環境問題に関する教育研究が行われています。

Q3:防災について学べますか?
A3:早稲田大学社会環境工学科で学べます。防災と一口に言いますが実は対象となる自然災害には様々なものがあります。このうち社会環境工学科では、たとえば地震を対象として地震防災工学が、また台風や集中豪雨、津波による水災害さらには土砂災害に対して水圏環境防災工学が講義として用意されており、その発生のメカニズムや防災に向けた技術ならびに対策などを学ぶことができます。社会環境工学とは、自然の脅威に対して安全で安心な生活空間を作っていくための工学でもあるのです。

Q4:社会環境工学科で取れる資格は何ですか?
A4:所定の科目を履修することにより、中学校および高校教員理科の教員免許状を取得することができます。また、獲得可能な資格または受験資格としては、測量士、土木施工管理技士、技術士などがあります。

Q5:社会環境工学科と建築学科で、「都市計画」や「まちづくり」を学ぶことの違いはあるのですか?
A5:早稲田大学社会環境工学科では計画・マネジメント部門に関連する科目によって基礎を学ぶとともに、都市・地域の配置と空間構成や市街地整備、都市交通に関する調査・解析を工学的に行う手法と、計画のプロセスや手法、景観デザイン論からのアプローチというソフトな手法に関する研究が可能です。また社会基盤部門や環境・防災部門に関わる基礎教育も計画やデザインの実践のために必要な基礎的考え方と手法として重要なものが少なくありません。
これに対して、早稲田大学建築学科では、都市計画部門において、都市計画の基本的な考え方、アーバンデザインの方法などを多くの都市の事例から学びます。基礎教育としては設計製図、建築表現、建築計画、建築史、構造、環境、設備、材料、施工などのカリキュラムがあります。

Q6:学科を選ぶのに参考になるものがありますか?
A6:社会環境工学科、都市基盤工学科、都市環境デザイン工学科など、よく似た名称の学科がたくさんあります。それぞれ特色がありますが、土木を基礎にしているところが少なくありません。本学科の佐々木葉教授が監修した「ようこそドボク学科へ」(土木学会出版文化賞受賞)は、こうした分野に興味のある人々に向けて書かれています。またこの本の姉妹編として就職のイメージについては「土木の仕事ガイドブック」があるので、これらを参考にしてください。

 

ようこそドボク学科へ!